遅くなりましたが、新庁舎建替の進捗状況をお知らせします。
去る10月23日に行われました総務文教常任委員会で新庁舎に関する進捗状況が報告されました。
今回の報告は①新庁舎に必要な機能の市民、議会意見の集約、②市民アンケート調査③新庁舎平面ゾーニング(配置)図④市民委員会会議録の4件です。
新庁舎建替に関するこれまでの検討経過と成澤和音の提案については下記をご覧ください!
個人的にはまだ、庁舎の分散化については模索していますが、一刻を争う事業となっていますので進捗を見守りたいと思います。
新庁舎に必要な機能の市民、議会意見について
新庁舎に必要な機能の市民、議会意見については、101人、190件のご意見がありました。常日頃のパブリックコメントでは数件程度ですので、かなり関心度が高いようにも伺えますね。
ちなみに大きく分けて防災機能、窓口機能バリアフリーユニバーサルデザイン機能、環境負荷低減機能、執務機能、市民機能、外構機能、景観機能、議会機能の9つに分けられています。
私も、これまで一般質問や予算委員会などで提案、提言してきましたが、市民の皆様からもワンストップ窓口、自動交付機、申請手続きのIT化、授乳室の要望が多く寄せられました。
そのほか、奥行き、高さを配慮した車椅子対応のカウンター、展望台の設置、市営体育館へのアクセス、庁舎敷地内にバス停を移設など、面白い、ぜひ取り入れた方がいいなと思ったご意見が多々ございました。
また、機能面以外にも、建替に関するご意見がありました。一部抜粋しますと、「小中学校やコミュニティセンターへの市役所機能分散による規模縮小案」であったり、「中心市街地活性化を目的とした市庁舎の分散配置」、「早期の庁舎移転完了の要望」、「庁舎内にケーブルテレビ局を設置」などなど。
こちらが委員会で報告された新庁舎平面ゾーニング(配置)図になります。

現在の庁舎より規模が縮小され10000平米(現状は12000平米)、地上5階建(同地下1階、地上8階)になります。現庁舎の位置と比べて見ますと、左右が詰まって、上下が広がり、より正方形に近くなったように感じます。8階建から5階建と3分の2分になりますが、面積は2000平米小さいだけですので、1フロアあたりの面積が大きくなっています。
今月の総務文教常任委員会で詳細図を出したいとのことで、まだまだ大まかなレイアウトになりますが、1階はワンストップ窓口を目指し市民環境部門(市民課等)や福祉部門(高齢福祉課等)、税部門(税務課等)が設置され、2階は産業部門(商工課等)、建設部門(土木課等)、3階は市長室、危機管理、総務、企画部門(総合政策課等)、4階が議会部門(議場等)、5階(屋上)が機械室になっています。ちなみに左右にあるコア①、②はそれぞれ階段やエレベータ、書庫などが配置されるとのことです。
最近の新築住宅で多く、安く仕上がる総4階建です。今の市役所は1階部分は広く、3階以降が細くなっている形になっています。
今回のご意見をもとに、私も何点か要望させていただきました。
1つ目は、
会議室等の利活用についてです。以前、一新会で視察した際に、東京都の豊島区役所では、議場をフラットデザインにして、自由なレイアウトにできるようにし、会議室とし活用していました。
委員会やその他の会議については、米沢市議会の委員会室を利用しているため、議場に関しては概ね3ヶ月に2〜4回程度しか使っていません。他の会議室を削減できれば、建設コストも削減できますので、本市でも議場を会議室として活用できるように要望させていただきました。
合わせて、議場を会議室にし、余裕がある場合は、1階の会議室を自由スペースにできないかも言わせていただきました。市民要望でも1階のスペースを広々として欲しいと言ったご意見もありますし、様々なイベントスペースとして利用、必要に応じて会議室として活用できればと思っています。
2つ目は、
駐車場についてです。市民アンケートからも駐車場が狭い、停められないといったご意見がありました。また、職員駐車場や大型車に関しては、道路を挟んだ北側駐車場に駐車することになっていますが、冬期間は少し距離があるようにも感じます。北側駐車場を含め現状は704台の駐車場がありますが、庁舎移転後は688台に減少する見込みです。
市民意見からも、駐車スペースが狭いというご意見をもとに、駐車幅を2.3メートルから2.5メートルに広げることが要因です。車椅子専用、思いやり駐車場はそれよりも広く設計されています。
そこで提案したのは、立体駐車場についてです。市民や他の議員も立体駐車場について質問していましたが、返答では「財政負担が大きい」ということでした。
ナセBAの脇にあるまちなか駐車場については4階建150台の駐車スペースがありますが、建設費用は2億円強でした。「よし建設しよう!」と言っても追加負担になりかねません。そこで、北側駐車場を売却して立体駐車場を建設する案です。
北側駐車場は米沢の一等地金池で、約6300平米、1900坪あります。金池の坪単価10万円と仮定すれば、1億9000万円程度の収入になります。細かいことを言えば、1900坪の固定資産税(年400万円?)が毎年入ってくることになります。
ただ、北側駐車場262台を賄うには、単純計算2億円(まちなか駐車場150台)×1.74=3億5000万円程度の財政負担がかかる可能性がありますし、積雪時に屋上が使えない可能性もあります。
そこは財政当局、市民の皆様のお考えを聞いて、進めていきたいと考えています。
今までこうだったからそうしなければならないというのはありません。新たなアイディアとその時にあった新庁舎の建設を目指して行きたいと思います。
ぜひ、新庁舎建設に関してのご意見、ご要望があればお寄せください!